中山敬一 上原賞受賞のお知らせ | AntiCancer Technologies Inc.
← ニュース一覧に戻る 2025年12月19日

弊社CSO 中山敬一 上原賞受賞のお知らせ

この度、弊社CSOの中山敬一が、上原賞を受賞いたしました。上原賞は、生命科学の諸分野において顕著な功績を収め、現在も第一線で活躍する日本人研究者に贈られる、生命科学分野における国内最高峰の学術賞の一つです。

受賞の詳細情報

賞名 : 2025年度 上原賞
授与財団 : 公益財団法人 上原記念生命科学財団
副賞 : 3,000万円
授与式 : 2026年3月11日

受賞対象となった研究業績

弊社CSO 中山敬一

弊社CSO 中山敬一

哺乳類における細胞周期制御機構の解明

哺乳類における細胞周期制御機構を解明し、身体サイズが細胞周期によって決定されること、さらにその異常が発がんの直接原因となることを世界で初めて実証した。特に、CDK阻害因子p27欠損マウスによる巨大化と自然発がんの発見は、細胞周期と腫瘍形成の因果関係を示す画期的成果である。さらに、p27の分解因子Skp2やがん抑制因子Fbxw7を同定し、がん幹細胞の静止期維持と治療抵抗性の分子基盤を明らかにした。Fbxw7を標的とした「静止期追い出し療法」は、がん根治への新たな戦略として注目されている。また、クロマチンリモデリング因子CHD8の機能不全が自閉症を引き起こすことを実証し、神経発達障害の分子病態解明にも貢献。さらに、全タンパク質の絶対定量を可能にするiMPAQT技術を開発し、がん代謝の弱点を明らかにするなど、生命科学と医療応用の両面で卓越した研究業績である。